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山手線に広告を出すには?主な広告媒体と価格を解説

JR東日本で乗客数の多い駅トップ3、新宿・池袋・東京を有する山手線。山手線の広告媒体はさまざまなものが用意されており、圧倒的な乗客数にもかかわらず、予算に合わせて広告媒体を選ぶことができます。山手線で出せる主な広告媒体と価格についてご紹介します。

参考=各駅の乗車人員 2018年度 ベスト100:JR東日本https://www.jreast.co.jp/passenger/

 


山手線の駅構内・車両内、どこにどんな広告を出せるのか?

山手線には駅構内・車両内ともに、さまざまな広告商品が用意されています。車両内では定番の中づり広告やドア付近のステッカー広告、駅構内では多彩なビジョン広告や、Bluetoothを通じて情報を配信する「Jビーコン」などがあります。中でも注目なのが、車両内のモニターで上映されている「トレインチャンネル」です。
ビジョン広告では液晶パネルによるデジタルサイネージ(電子看板)がすっかり主流となっていますが、トレインチャンネルは広告だけでなく、オリジナルの番組も放映しているのが大きな特徴。番組と連動させた広告など、独自の広告展開が可能になっています。


山手線の主な広告媒体の種類と広告費

実際に山手線で販売されている主な広告媒体について、内容と価格をご紹介していきます。

 

・Jビーコン

 

Bluetooth通信を通じてスマートフォンに配信する広告媒体です。山手線の新型車両であるE235系と、山手線36駅の駅改札口に設置されています。駅の改札口や車両内に入るとスマートフォンのアプリケーションが自動で通信し、到着した駅近くのお店のクーポンを配信するといった使い方ができるほか、配信を受けたユーザーの行動を分析できるメリットもあります。
広告商品としては「E235系全編成セット」と「36駅の改札口セット」が用意されており、料金はそれぞれ1か月で50万円となっています。

 

・まど上チャンネル、サイドチャンネル

 

こちらもE235系車両に搭載されているデジタルサイネージです。「まど上」はその名の通り車両の窓の上のスペースに、「サイド」は車両の連結につながる出入口の上にそれぞれ設置されています。
「サイド」はディスプレイ1つずつですが、「まど上」は横に3つのディスプレイが並び、3つを連動して広告を表示することが可能です。ディスプレイの比率も一般的な16:9なので、テレビなど他媒体の映像広告を流用しやすくなっています。ただし、トレインチャンネルのような独自番組の上映は行われていません。料金は山手線(E235系)で、「サイド」が1週間ジャック100万円。「まど上」が15秒のスポットCMを1週間で120万円からとなっています。また、トレインチャンネルとセットになった広告商品もあります。

 

・J・ADビジョン ステーションネットワーク

 

JR東日本の主要な駅構内で上映できる大きなディスプレイ広告です。山手線では東京・秋葉原・上野・巣鴨・池袋・高田馬場・新宿・渋谷・恵比寿・品川の各駅で上映されています。ディスプレイは1面70インチ前後のもので、池袋なら18面・新宿なら8面など、駅により面数はことなります。
広告商品としては、駅の通路や出入口といったスポットごとに購入が可能。山手線内でもっとも安価な「上野駅公園改札口内」で15秒の広告を1週間で5万円から。もっとも高い「池袋駅中央通路」で、同条件で27万円からとなっています。

 

・NewDaysビジョン

 

エキナカのコンビニスタイルのお店「NewDays」と、KIOSKに設置された店頭ディスプレイで上映できる広告です。単駅・セットでさまざまな広告商品が用意されており、山手線でもっとも高価な渋谷駅では4面で1か月100万円、駒込駅ほか、安価な駅では1面で1か月8万円となっています。

 

・中づり

 

おなじみの車両内広告の定番です。サイズはシングルとワイドが用意されており、ワイドはシングルの2倍の大きさになっています。中づり広告は路線ごとに販売されており、山手線では枚数は800枚。7日間でシングルが217万円、ワイドが434万円となっています。ほか山手線と周辺路線を合わせたセットや、首都圏の全線セットも販売されています。

 

・ドア横新B

 

車両ドア横のフレームに入って掲示されるポスター広告です。1つの車両で4面(4枚)が2セット、3面(3枚)が4セットの計20面・6セットが販売されています。首都圏の主な路線のセット料金になっており、フルジャック(全面)は7日間で6,600万円から。ハーフジャックで4,000万円からとなっています。広告を出す時期により、価格が変動するようになっています。

 

・ステッカー

 

ドア横やドアガラスに貼られるステッカーによる広告です。大きさは200×165mm/60×325mm/90×350mmの3種類があります。こちらも首都圏、あるいはいくつかの路線ごとのセットで販売されており、山手線を含む山手線群では1か月・2,700枚で300万円からとなっています。

 

・その他

 

ここであげた以外にも、駅ごとの巨大ディスプレイ広告や通路などスポットごとのジャック広告・非デジタルの駅ポスターなど、山手線の駅・車両ではさまざまな広告媒体が用意されています。

 


山手線の広告の中でも注目!トレインチャンネル

山手線で出せるさまざまな広告媒体についてご紹介してきましたが、中でも最近注目を集めているのがトレインチャンネルです。トレインチャンネルは車両内のモニターで上映されている動画広告媒体で、2つのディスプレイが並んで1セットとなっています。右側のディスプレイには路線図や停車駅といった交通案内、左側のディスプレイにはお天気やニュースを中心としたトレインチャンネル独自の番組が上映されています。

この独自番組と連動した広告を上映できるのが、トレインチャンネルの大きな特色です。たとえば夜間のお天気番組の中で、(一財)日本気象協会が発表している「ビール指数」を紹介し、その紹介にあわせてビールの広告を上映するといった使われ方がされています。広告のみの媒体と比較して、商品やサービスのこまかな部分にまで訴求しやすい効果が期待できます。

トレインチャンネルは首都圏の主要路線のセット、もしくは路線ごとの上映が可能です。山手線で上映する場合は15秒の映像を13週間上映する「長期スポット15CMハーフ」という広告商品が用意されており、料金は3,000万円となっています。


まとめ

国内でも有数の乗客数をほこる山手線だけに広告媒体はさまざまなものが用意されており、媒体や時期を選べば、幅広い価格帯から広告商品を選ぶことができます。中でもトレインチャンネルは、オリジナル番組によりさまざまな展開を考えられる媒体と言えるでしょう。広告オンリーではなく、番組として訴求できるのが大きな特色といえます。

※記事中の媒体・価格は2019年4月1日現在のものです。
参考=メディアラインナップ|jeki(株)ジェイアール東日本企画